①不注意が目立つタイプ
②多動性や衝動性が目立つタイプ
③これらの特徴が混合するタイプ
の3つのタイプがあります。
しかし、これら3つのタイプは、固定的なものではなく、年齢によって変化するものです。
たとえば、就学前の主な特徴は多動です。
小学校になると、不注意がはっきりするようになり、大人になると多動は目立たなくなるのが一般的です。
しかし、不注意や計画性のなさ、衝動性に伴う困難さは、大人になっても持続することがあります。
日常生活であらわれる困難さは、以下のようなことが挙げられます。
① 不注意(集中力が続かない)
● 忘れ物が多い
● 注意が長続きせず、気が散りやすいため、一つのことを続けてすることが苦手である
● 話を聞いていないように見える
● 自分がやりたいことや興味のあることに対しては集中しすぎて切り替えができない
● 課題や活動を順序だてて行うことが難しい
② 多動性(じっとしていることが苦手)
● 落ち着いてじっと座っていられない
● おしゃべりが過度である
● そわそわして体が動いてしまう
③ 衝動性(思いついたことをやってもよいか、判断せずに行動してしまう)
● 順番が待てない
● 会話の流れを気にせず、思いついたらすぐに発言する
● 他の人の邪魔をしたり、さえぎって自分がやったりする
文責 林田宏一(キッズボンドグループ顧問、学校心理士、特別支援教育士)
【参考文献】
LD・ADHD等関連用語集【第4版】(2017年発行).日本LD学会編.
特別支援教育の理論と実践【第3版】Ⅰ 概論とアセスメント(2018年発行).一般社団法人特別支援教育士資格認定協会編.